事例1 交通事故後の後遺障害等級(14級9号)請求事案

事案

鑑定対象者:E氏 事故当時40代男性 

事案概要

E氏が普通乗用自動車を運転し赤信号で停止中、後方から走行して来た相手運転自動車両に追突され、頚椎捻挫、腰椎捻挫を受傷した事故である。

E氏は後頸部痛、左上肢の痺れを訴えていたが、後遺障害診断書に基づき、自賠責保険で後遺障害非該当とされていた。

事故後、通院による投薬とリハビリテーションを行い、受傷後6カ月経過し、症状固定となったが、症状は残存していた。

他覚的所見

E氏は頚部痛、両手掌~前腕中央の痺れと痛みを訴え、ジャクソンテスト陽性であった。画像検査では骨折や脱臼等の明らかな外傷性の異常所見、脊髄や神経根への圧迫所見はいずれも認めなかった。

考察

症状推移、事故状況などを総合的に考慮し、E氏の頚部痛および上肢しびれ等の症状は、本件事故により生じた神経症状であり、また、医学的に証明または説明可能な症状であると考えた。

総括

E氏に残存する症状は、今後、寛解する可能性は低いと考え、後遺障害等級14級9号を指摘することが出来た。

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